メソロギアにおける『じゃんけん』
どーもお久しぶり、イナリです。
お前メソロギアやめたのになに記事書いてんねん!って思う人もいるかもしれません。だからこれが最後です。
たびたび話題になる「メソロギアはただのじゃんけんなのか」論争に終止符をうつために、俺は世界に抵抗する...!
そういえばプレイマット新しいのでてたのでとりあえず全部買いました。
かわいいですね(⌒▽⌒)
なんか今月2つしかプレマなかったけどなんでなんだろう...🤔🤔🤔
メソロギアというゲームの基本構造
個人的に、メソロギアは囲碁や将棋に近いゲームだと思います。
一般的に相手の手札が見えないカードゲームで求められるのはやりたいことをやる、言い換えれば「自分の最善を尽くす」ことです。
しかし、メソロギアでは相手の手札が見えるしこちらの手札も見られています。やりたい!と言っても通してくれません。相手の考え方も自分のゲームプランに組み込み、相手と対話しながらこちらの主張を受け入れさせる必要があるわけです。
なんとなく似ている気がしませんか?
また、ドローソースを使わない限り手札が増えないドローシステムのためターン毎に考慮しなければならない選択肢はかなり少ないと言えます。(ドロソなしのデッキだと4択+破棄の5択、SPの都合で実戦ではこれより少なくなることも多い)
そして、ターン毎の持ち時間は60秒。
つまり、選択肢の多い囲碁や将棋においては不可能に近い「すべての手を読み切る」ことが誰でもできるんですよね。もちろん最低限の知識や経験は必要になるでしょうけど。
すべての手を読み切るとは
「すべての手を認識する」ことができて半人前、「すべての手に優先順位をつける」ことができて1人前というのがぼくの持論です。
前者ができるようになれば、まず見落としによるプレミがなくなります。相手のカードが見えてなかった、昼夜を間違えた、なんてのは論外です。
また、今どのようなじゃんけんが発生しているかを理解することができます。
後者ができるようになれば、負けてもいいじゃんけんと負けたらダメなじゃんけんの区別がつくようになります。
メソロギアのじゃんけんの仕組み
最初に言っておくと、お互いの手札が丸見えなんだからじゃんけんになって当たり前です。じゃんけんが発生しないデッキが仮にあったとして、みんながそれ使ったら結局じゃんけんだろ。じゃんけんが嫌いなやつはさっさと辞めろ。
メソロギアのじゃんけんで考えないといけないことは大きく4つ。
1.勝ったときに得られるもの
2.負けたときに失うもの
3.勝ったときに失うもの
4.負けたときに得られるもの
順に説明していきます。
勝ったときに得られるもの
これはわかりやすいですね。
アタッカーを通すことができれば相手のLIFEを削れたり、攻撃成功時効果で優位にたてます。
ディフェンダーをアタッカーに当てることができればSP面、LIFE面ともに有利です。
負けたときに失うもの
これも簡単です。
アタッカーにディフェンダーを合わせられればSP面、LIFE面ともに不利。
ディフェンダーを出しても相手がアタッカーを出していなかった場合、SP面で大きなハンデを負います。
勝ったときに失うもの
主にアタッカーやディフェンダーを出した後に起こる「択の単調化」のことを指します。
SPの都合やデッキ内の枚数によりとれる選択肢が狭まり、結果的に相手が動きやすい状況を作ってしまいます。
負けたときに得られるもの
3の逆で、相手の選択肢が狭まりこちらが動きやすくなります。
これら4つを把握していれば、今発生しているじゃんけんに優先順位をつけることができるわけですね。
で、これをコツコツ重ねていって最終的に「勝っても負けても対戦には勝てるじゃんけん」まで持ち込めばこちらの勝利。この順序を組み立てていくゲーム。
めちゃくちゃ戦略的だと思いませんか?
後語り
結論、メソロギアはじゃんけんだけどそんな単純じゃねえよって話です。
ここで記事は終わるんですけど、まあこういった考え方があったから先月「SP削減+暗黒エリカ」っていうデッキを好んで使っていたんですよね。
SPを削りながら相手の選択肢が狭まるのを待って有利に展開する。
相手が選択肢を保ちながら長期戦を挑んできたらエリカで一方的に勝負を終わらせることができる。
まあそれが通じないアルカディアとかカウンターブレードみたいなカードが増えたから最後の最後で勝てなかったわけですけども。
これは負け惜しみです。
記事にするつもりはありませんでした。
それでも、ろくにメソロギアと向き合いもせずに「じゃんけんゲー」だの「戦略性がない」だのほざく馬鹿が目に入ってどうしても我慢できませんでした。
メソロギアはすごいゲームです。個人でよくこんなジャンルを確立したもんですよね。だからこそ、どんどん人が減っていく現状が悲しくもあります。
長々と語っちゃいました。
んじゃ、またどこかでノシ